2026.08.023DGS

一貫BIMの現場で3DGSはどう活きるか?今週のトレンドから読み解く実務適用の可能性

3DGSArchicadAutodeskBIMRevit建築DX週間まとめ

はじめに:3DGSがいよいよ「実務ツール」として動き出した週

BIM推進担当として日々社内標準化に取り組んでいると、点群やフォトグラメトリの活用シーンで「もっと軽く、もっと綺麗に現況を再現できないか」という声を頻繁に耳にします。そこで注目しているのが3D Gaussian Splatting(3DGS)です。従来のメッシュベースの3Dモデルとは異なり、点群と写真表現の中間のような滑らかで高精細な見た目を、比較的軽量なデータで実現できる新しい手法として、建設業界でも一気に存在感を高めています。今週は展示会・製品リリース・災害対応事例まで幅広く報じられ、いよいよ実務フェーズに入ってきたと感じました。以下、トピック別に整理します。

今週の3DGS関連トピック整理

1. ハンディスキャナーによる「現場で作る3DGS」の実演セミナー

虎ノ門で開催予定の無料セミナーでは、ハンディスキャナー「PortalCam」による高精細3DGSモデル作成が実演されます。現場で歩き回りながら3DGSを生成できるという点は、施工中の進捗記録や出来形確認への応用を想像させます。

2. 点群と3DGSを両立させる新型3Dスキャナー「Lixel K2」

点群と3DGSを同時取得し、実務利用まで意識した3Dスキャナー「Lixel K2」が紹介されました。点群は計測・干渉チェックに、3DGSは合意形成・レビュー用に、と「一度の計測で二種類のアウトプット」を得られる考え方は、ゼネコンの多用途な業務に非常にフィットします。

3. スマホ映像から最短1分で3Dモデル、災害調査での3D活用

NECがスマホ映像から最短1分で高精細3Dモデルを生成する技術を発表。作業員や一時的な物体を自動除去する機能まで備え、稼働中の現場でも使える点が画期的です。また、熊本地震の被災状況を3Dで確認する共同通信の取り組みも報じられ、「3D=専門家のもの」から「誰でも扱う情報基盤」への転換を感じます。

ゼネコンBIM担当としての独自考察

まず率直な感想として、3DGSは「BIMを補完する現況情報レイヤー」として一貫BIMに組み込む価値があると考えています。

既存業務への応用可能性

社内標準化への活かし方

3DGSはBIMモデルを代替するものではありません。Revit等の設計モデルは「意味情報」、3DGSは「現況の見た目情報」と役割分担を明確にし、両者を重畳表示するビューアを社内標準に組み込むのが現実的だと考えます。特に協力会社との連携では、専用ソフトが不要でPCやタブレットで閲覧できる点は大きなメリットです。

現実的な導入ハードル

総括

今週のニュースを俯瞰すると、3DGSは「撮る側のハードルが劇的に下がった」フェーズに入ったことがわかります。ハンディスキャナー、スマホ生成、点群併用スキャナと、選択肢の幅が広がった今こそ、ゼネコンBIM担当は「BIMモデルと3DGSをどう役割分担させ、一貫BIMの中に位置づけるか」を設計しておくべきタイミングだと感じます。まずは小規模改修案件でPoCを回し、社内標準の「現況情報レイヤー」として3DGSを組み込む道筋を作っていきたいと考えています。

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