2026.09.08Archicad

今週の「Dynamo」周辺ニュースを追ってみたら、建築のDynamoは静かだった件

ArchicadAutodeskBIMDynamoRevit建築DX週間まとめ

週次でDynamo関連の情報を拾っているのですが、今週は正直「あれ?」となりました。検索で引っかかってきたのは、AWSのDynamoDB、映像作家のIan Hubert氏の『DYNAMO DREAM』、サッカークラブのDynamo、そして映画『ダンケルク』のダイナモ作戦のプラモデル。Revit+Dynamoの話題はゼロ件です。同名の別物がここまで並ぶと、社内で「Dynamoってさ」と切り出すたびに「どっちの?」と聞き返される日常を思い出しました。

今週拾えた「Dynamo」たちの整理

AWS DynamoDB関連が2本

建築のDynamoではないのですが、同じ名前つながりで一応押さえておきます。【Day4】クラウドプラクティショナー取得後の第一歩!サーバーレス読書記録アプリを1週間で作ってみたは、API Gateway+Lambda+DynamoDBの構成にReactフロントを繋ぐという、サーバーレス構成の入門記録。もう一本のDynamoDBにCSVファイルからテストデータをインポートするでは、aws-samplesの csv-to-dynamodb を使ってCSVを流し込む手順が紹介されています。

建築系Dynamoとは別物ですが、CSVからNoSQLに投入するという発想は、ExcelベースのBIM属性データを何かに流し込むときの参考にはなります。うちも部材リストのCSVをRevitのパラメータに戻す処理をDynamoで書いているので、頭の片隅に置いておきます。

Blenderの映像作品『DYNAMO DREAM』

Blenderユーザーの映像作家Ian Hubert氏が『DYNAMO DREAM』の新作を公開!は、Blender界隈で有名なIan Hubert氏の短編シリーズ最新話。Patreon会員にはブレイクダウン映像も公開されるそうです。建築のDynamoとは無関係ですが、BlenderでここまでできるならRevitのビュー整備に時間をかけている自分は何をしているのか、という気持ちにはなりました。

スポーツ・模型系

残りはFC Tyumen対Dynamo-2 Moscow、シャーロット対ヒューストン・ダイナモ、それに1/700 ダンケルクのダイナモ作戦モデルセット。「Dynamo」という語がいかに広く使われているか、という以外の学びはありません。

ゼネコンBIM担当としての独自考察

今週建築Dynamoの新ネタが拾えなかったこと自体、少し考えさせられました。Autodesk Universityが近いこの時期、例年ならパッケージ更新やアドイン系の話が出てくるはずですが、今週は静か。個人の推測ですが、Dynamo for Revitの開発重心がPythonノード(CPython3対応)やRevit標準機能への吸収に移ってから、単発の「新ノード出ました」的な話題が減っている気がしています。うちの社内でも、以前はDynamoでゴリゴリ書いていた通り芯の一括生成やシート自動作成が、Revit本体やDynamo Playerに寄せられて、若手が「そもそもグラフを開く必要がない」状態になってきました。

これは標準化を進める側からするとありがたい流れです。協力会社に「Dynamoグラフを開いて実行してください」と頼むと十中八九止まります。ノード欠損、パッケージのバージョン違い、Revitのビルド差。先月も設備の協力会社に配管ルート整理のグラフを渡したら、Revit 2023と2024で挙動が違って半日溶かしました。Playerで.dynをボタン化しておくか、いっそアドインに巻き取ってしまう方が、現場では確実に回ります。

一方で、AWS側のDynamoDB記事を眺めていて思ったのは、BIMの属性データを社外と共有する仕組みとして、こういうサーバーレス構成をBIM担当も少しは触れておいた方がいいということ。積算部門から「Revitの数量をWeb画面で見たい」という要望が地味に増えていて、Dynamo(Revit)で抽出→CSV→DynamoDB→簡易ビューア、みたいな構成は、まだ試せていませんが検討する価値はありそうです。名前が同じなのは紛らわしいですが、両方触れる人材が社内に何人か居ると、話が早くなる場面はある気がしています。

総括

今週の建築Dynamoは無風。ただ、無風であることの意味を勝手に読み解くと、ビジュアルプログラミングという文化がRevitの標準機能や社内アドインに溶け込んでいく過渡期に来ている、ということかもしれません。来週は自分の手元にある通り芯生成グラフをPlayer化して、意匠と構造の両方に配ってみるつもりです。派手な新機能を待つより、既にあるグラフを「誰でも押せるボタン」にする方が、今のうちの現場には効きます。

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