2026.09.10Archicad

Revit週次まとめ:バスダクトのアドインからAI採番まで、現場で効きそうなネタを拾う

ArchicadAutodeskBIMRevit建築DX週間まとめ

今週、社内の設備担当から「バスダクトのルート、Revit上で早くまとめられないの?」と聞かれた矢先に、共同カイテックのアドイン提供のニュースが流れてきました。タイミングが良すぎて笑ってしまったのですが、こういう偶然が重なる週は他にも拾えるネタが多い気がしています。今週のRevit関連で気になった記事を、社内標準化を進める立場から整理してみます。

今週のRevitトピック

バスダクト設計のアドインが登場

共同カイテックがRevit向けアドイン「BUS DRAFT BIM」の提供を開始しました(共同カイテック、「Revit®」向けバスダクト設計支援アドイン「BUS DRAFT BIM」の提供を開始、イザ!版)。メーカー純正のファミリとルーティング支援がRevitに直接載る流れは、設備BIMではありがたい話です。今までは電気設備の担当がAutoCADで引いた図をこちらでモデル化し直すことも多く、二度手間感がありました。

Revitに一文で番号を振るAIコパイロット

Build Log 03: Number any Revit elements by typing one sentenceでは、建築士が個人でRevit向けAIコパイロットを開発する過程が綴られています。今回のテーマは「一文の指示で要素に採番する」機能。ドアや部屋の連番付けは地味に時間を食う作業で、Dynamoで組んだ人も多いはずです。自然言語で済むなら、Dynamoを触れないメンバーにも配れるのが大きい。

15分の作業が数百時間になる話

The 15-Minute BIM Task That Quietly Costs Your Team Hundreds of Hoursは、日常のBIM作業に潜む隠れコストを指摘した記事。個々は短くても、繰り返しと人数を掛けると膨大になるという話で、採番やビュー整理、シート命名あたりが典型例です。うちでも週報を集計すると、こういう「名前を付ける」系の作業がじわじわ効いてきていました。

Revitスキルのキャリア面

Career Opportunities After Learning Revitはキャリア系の記事ですが、若手にRevitを教える立場としては使い所があります。設計・施工・FMそれぞれで求人像が違うという整理は、社内研修の動機付け資料としてそのまま使えそう。

ゼネコンBIM担当としての独自考察

バスダクトのアドインは、うちの一貫BIMの文脈だと「メーカー製ファミリをどう社内テンプレに取り込むか」の議論に直結します。ゼネコン側で作った汎用ファミリと、メーカー製の詳細ファミリが混在すると、数量拾いのカテゴリ設定がずれて積算側から差し戻される。これを毎回やっているので、アドインを入れる前に「どのフェーズで差し替えるか」のルールを決めないと、かえって混乱すると思ってます。基本設計は汎用、実施以降でメーカー製、という切り替えラインを引くのが現実解かなと。

採番AIの話は、社内標準化との相性が良さそうな一方で、命名規則の統制が甘い会社だと危険だとも感じてます。うちも部門ごとに「D-01」「Door_001」が混在していて、AIに一文で振らせると余計にバラつく可能性がある。先に社内標準の命名ルールを固め、それをプロンプトに埋め込む形で運用するのが現実的。逆に言えば、AI導入をきっかけに命名規則の統一を進める口実にできる、とも見ています。

「15分の作業」の話は、社内で費用対効果を説明するときの武器になります。経営層に自動化を提案すると「そんな短い作業を自動化して何分浮くの?」と返されがちで、案件数×人数×年間で試算し直すと桁が変わる。この視点は次の予算申請の資料に入れるつもりです。

導入ハードルとして一番大きいのは、協力会社側のRevitバージョンとアドイン環境の統一。うちがアドインを入れても、下請けの設備工事会社が同じ環境でモデルを開けなければ意味がない。ライセンス配布とバージョン管理まで含めて設計しないと、絵に描いた餅で終わります。

総括

今週はメーカーアドイン、AI採番、隠れコストの可視化と、粒度は違うけれど「毎日の作業を削る」方向で揃った週でした。派手な新機能ではないけれど、こういう地味な積み重ねが一貫BIMの土台になると感じてます。来週は社内のファミリ命名ルールの棚卸しから手を付けようと思います。バスダクトのアドイン、まずは検証環境で触ってみます。

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