2026.08.12Archicad

今週のIFC関連ニュースを追ってみて感じた「言葉の混在」と現場の距離感

ArchicadAutodeskBIMIFCRevit建築DX週間まとめ

先週、協力会社から届いたIFCファイルを Navisworks に読み込ませて干渉チェックをしていたら、鉄骨のプロパティが半分抜けていて半日潰した。IFC の話をするたびに、この「受け渡しで何が落ちるか」の話に戻ってくる。今週「IFC」で情報収集をかけたら、建築の Industry Foundation Classes よりも、香港の国際金融中心(ifc mall)や世界銀行グループの IFC(国際金融公社)、さらには調理製菓の専門学校まで混ざって出てきた。同じ三文字がこれだけ違う世界で使われていること自体、社内で「IFCって何?」と聞かれたときの説明の難しさを物語っている、というかそのまま業務あるあるだと感じた。

今週拾った「IFC」関連の記事

建築のIFC関連の直接の話題は少なめ

正直に書くと、今週は buildingSMART 由来の IFC そのものに関する日本語の新着記事は目立ったものが拾えなかった。代わりに検索に引っかかったのは、金融・不動産・教育の「IFC」たちだった。

AWSまわりの「Blocks」記事

建築のIFCとは別軸だが、富士山登頂記念にAWS Blocksという山も少しずつ登ってみると、AWS BlocksとAmplify Gen2で同じアプリを作って比べてみたの2本は、ローコード寄りのアプリ構築とサーバレス基盤の比較記事だった。IFCそのものは扱っていないが、社内のBIMビューアやプロパティ抽出ツールをどこに置くか悩んでいる自分としては、参考として押さえておきたい種類の情報だった。

ゼネコンBIM担当としての独自考察

「IFCという言葉」がまず社内で通じない問題

今週の検索結果を見て改めて思ったのは、社外に「IFCで納品してください」と言った時、金融の方や香港の商業施設を思い浮かべる人が一定数いるということ。冗談ではなく、発注者説明の場で「IFCとはbuildingSMARTが策定した中立フォーマットで…」から始めると、それだけで5分持っていかれる。社内標準の資料には、初回だけでも「Industry Foundation Classes(ISO 16739)」と正式名を併記する運用に変えようと思ってる。地味だけど、協力会社との合意形成でここが効いてくる場面が多い。

受け渡しで落ちる情報の話は結局これからも続く

冒頭の鉄骨プロパティが落ちた件、原因を追っていくと結局は「送り手のテンプレートに独自プロパティセットが定義されていた」という話だった。IFC4 で pset の扱いが整理されているとはいえ、Revit・Archicad・Tekla・GLOOBEを跨ぐと、輸出時のマッピング設定次第で結果が変わる。うちの現場だと、IFC 受け渡しルールをプロジェクト単位で1枚のシートにまとめ、キックオフで協力会社と読み合わせるのが一番効いた気がしてる。標準化の担当としては、この「1枚シート」を全社テンプレに昇格させたい。

ローコード基盤とIFCの組み合わせは、まだ試せていない

AWS Blocks や Amplify Gen2 の記事を読みながら考えていたのは、IfcOpenShell で抽出したプロパティを社内の積算チームに渡す小さな Web アプリを、こういうローコード寄りの基盤で作れないかということ。まだ手を動かせていないが、Excel マクロで回している数量突合を、ブラウザ上で協力会社と共有できる形にできれば、月末のやり取りがかなり減る気がする。導入ハードルは、社内のセキュリティ承認と、既存の共通データ環境(CDE)との棲み分けをどう説明するかの2点だと踏んでいる。

まとめ

今週は建築IFCの直接的な新情報が少ない週だった。ただ、同じ三文字が全然違う分野で幅を利かせている現状を見ると、社内外での用語運用こそ標準化の第一歩だと再認識した。来週は IfcOpenShell と小さなWebアプリの試作に手を付けてみる。うまくいったらまた書きます。

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