2026.08.22Archicad

点群測量、今週の動きを現場目線で追う – 衛星写真・ドローンポート・スマホまで

ArchicadAutodeskBIMRevit建築DX点群測量週間まとめ

先週、現場の所長から「既存建屋の改修、図面が古すぎて使えない。とりあえず現況を点群で押さえられないか」と相談されました。うちの会社でも点群を扱う案件は増えてきたものの、機材の手配から成果物の納品形式まで毎回バラバラで、標準化が追いついていないのが実情です。ちょうど今週、点群測量まわりで気になる記事がいくつか出ていたので、若手BIM担当としてどう受け止めたか整理しておきます。

今週の点群まわりのトピック

衛星写真測量への対応 – ドローンが飛ばせない場所をどうするか

アイサンテクノロジーの「くみき」が衛星写真測量に対応したというニュースがありました(「くみき」が衛星写真測量に対応、ドローン飛行困難エリアも3D化:i-Construction 2.0)。ドローンの飛行禁止区域や広域の造成前調査で使える選択肢が増えたことになります。市街地の再開発案件でDID地区に引っかかって申請が面倒だった経験があるので、精度がどこまで出るか次第では計画初期の概略把握に使えそうです。

ドローンポートによる測量の自動化

東急建設とKDDIグループが、ドローンポートを使った測量と3D点群データ生成の自動化に成功したという発表もありました(東急建設とKDDIグループ、ドローンポートを活用した測量・3D点群データ生成の自動化に成功)。ドローンオペレーターを現地に張り付かせずに定期的な進捗測量ができるなら、造成や土工事の出来形管理の頻度がぐっと上がります。うちの土木部門にも共有したい話です。

スマホ点群と教育現場の動き

設備系ですが、三建設備工業が新入社員48名に「点群×ドローン」の測量研修を実施したという記事もありました(三建設備工業、新入社員48名に「点群データ×ドローン」の測量研修)。改修工事の「図面と現物のズレ」を若手のうちに叩き込むという発想は、うちでも真似したい取り組みです。

もう少し軽い話だと、Unityと加速度計、ARCore Geospatialを組み合わせてスマホ1台で実寸点群をつくるOSSの記事([Unity] スマホ1台で実寸の点群をつくる)や、点群データそのものの仕組み・座標系・精度をまとめた解説(点群データとは?建設・測量で使う仕組み・座標系・精度を解説)も出ています。座標系の話は協力会社と点群を受け渡すときに必ず揉めるので、若手に読ませたい内容でした。

ゼネコンBIM担当としての独自考察

今週の動きを並べてみると、点群取得の手段が「衛星・ドローン自動運航・スマホ」と精度と手軽さの両方向に広がっているのが分かります。うちの立場で考えると、精度別に使い分けるガイドラインを社内で作らないと、現場が混乱すると思ってます。

導入ハードルとして一番大きいのは、機材費よりも運用の属人化だと感じてます。特定の担当者しか点群処理ができない状態だと、案件が増えたときに詰みます。研修を新入社員にまで下ろした三建設備の動きは、そこを見据えているのだと思います。うちでも来期の若手研修に点群実習を組み込めないか、上司に提案してみるつもりです。

一方で、積算部門との連携はまだ課題が残ります。点群から拾った数量をそのまま積算に流す仕組みがなく、結局は人が図面に起こし直している。ここが繋がらないと「一貫BIM」とは呼べないので、次に手をつけるべきポイントだと感じてます。

まとめ

点群取得の選択肢がここまで広がると、「どの精度をいくらで取るか」を判断できる人材が現場に必要になります。機材の話より、判断基準を言語化する作業のほうが地味で大事。来週、まずは社内の点群運用ルール案のたたき台を書き始めます。

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