2026.09.30Archicad

今週の「IFC」ニュースを追いかけたら、建築のIFCはほぼ話題ゼロだった件

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月曜の朝、Googleアラートで「IFC」を追ってる自分のフィードを開いたら、金融公社の総会、ベトナム知事との会談、ソウルのポップアップ、香港ファッションウィーク……と並んでいて、Industry Foundation Classesの話題がひとつも出てこない。建築分野で当たり前に使ってる略語が、世の中ではまったく別モノを指しているという当たり前の事実を、あらためて突きつけられた週でした。

とはいえ「今週のIFCニュース」を担当している以上、拾えるものは拾って整理します。今回は建築の話が薄いぶん、略語の混雑ぶりをどう社内で扱うかという、地味だけど毎回困る話にもつなげてみます。

今週の「IFC」を整理する

金融のIFC:総会・投資動向が中心

建築業界の外で最も存在感があるのが、世界銀行グループの国際金融公社(International Finance Corporation)です。今週は概要記事と実務ニュースがまとまって出ていました。

地名・施設名としてのIFC

アジア圏の超高層複合施設に「IFC」を冠したビルが多いので、それ絡みも上がってきます。

業界団体としてのIFC

IFC、「第28期通常総会」開催 組織改正でより強い組織づくりを推進へは、netdenjd.com(電波新聞系)の記事で、業界団体の総会。おそらく国際フランチャイズ協会か情報通信系の団体で、buildingSMARTのIFCとは別物です。

で、建築のIFCは?

今週の主要フィードには、buildingSMART InternationalのIndustry Foundation Classesに関する新しい話題は上がってきませんでした。IFC4.3のインフラ対応やIFC5に向けた議論は継続中のはずですが、今週のニュースフィード上では静かです。9月末という時期柄、大きな発表が挟まらなかった週、というのが率直な印象です。

ゼネコンBIM担当としての独自考察

正直に書くと、今週のニュースそのものより、「IFCという略語がこれだけ多義的だ」という事実のほうが、社内で刺さる話だと感じてます。

先月、協力会社さんとの設備納まり調整で「IFCで出してください」と依頼したら、「え、どのIFCですか?弊社のCADから吐けるやつでいいですか?」と聞き返されたことがありました。相手はきちんと分かっていて、バージョン(IFC2x3かIFC4か)とMVD(Coordination View等)を確認してくれたのですが、口頭で「IFCで」だけ言うと、相手が海外案件経験者だと金融のほうを冗談で返してきたりもする。略語は便利だけど、社内標準ではフルスペルを一度書く運用にしたほうが早いな、と最近思ってます。

もう一点、海外案件の資金調達ニュース(IFC=金融のほう)は、BIM担当としても無関係じゃないと感じてます。途上国インフラ案件でIFCが投資に絡むと、発注者要件にISO 19650準拠のCDE運用やIFCベース(こちらは建築のほう)の成果物提出が入ってくることがある、と海外部門の先輩から聞いたことがあります。まだ自分で案件を回した経験はないので推測混じりですが、社内標準テンプレを国内向けだけで固めると、海外案件が来たときに要件差分の吸収でつまずきそう。IfcMappingTableの整備、属性命名規則の英語併記あたりは、いま国内標準を作るタイミングで先に仕込んでおきたいところです。

導入ハードルの現実面では、IFC出力を積算・施工管理に流す部分が相変わらずの鬼門です。ネイティブモデルでは動く数量拾いが、IFC経由だと集計単位がズレる、部材の分割が変わる、といったことが起きる。ここはツールの問題というより、モデリングルール(どの粒度で部材を分けるか)を最初に決めきれてないのが原因で、うちの現場だとまだ設計と施工でルールが揃ってません。

総括

今週のフィードは、建築のIFCにとっては凪の一週間でした。ただ、略語の混雑を眺めていると、社内で「IFC」と言うときに何を指しているのか、毎回ひと呼吸置く癖をつけたほうがいい。来週は buildingSMART Japan のイベント告知が出るタイミングなので、そちらで建築のIFCの動きを追い直します。今日は帰って、社内Wiki の用語集ページに「IFCの多義性」

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