先週、協力会社との干渉チェック会議で3時間ほどNavisworksを回していたら、突然クラッシュした。保存していなかったビューポイントが飛んで、地味に痛かった。ちょうどそのタイミングで今週のRSSを眺めていたら、Autodesk公式のトラブルシューティング記事が複数上がっていて、これは自分だけの問題じゃなかったのかと少し安心した。今週のNavisworks関連の話題を整理しておきます。
今週のNavisworksトピック
1. Revit⇔Navisworks連携の不具合が続報として複数上がっている
Autodeskのサポート記事として、NWC エクスポート オプションが Revit のエクスポート オプションのリストに表示されないと、Navisworks エクスポート ユーティリティのインストールが Revit のリボンに表示されないという2件が並んでいる。
症状は違うが、根っこはRevitに対してNWCエクスポータが正しく登録されていない話。インストール順序(Revitを先に入れてからNWCエクスポータを入れる)や、対応バージョンの取り違えがよくある原因で、うちでも新人がPCキッティング直後に「エクスポートできません」と言ってくることが年に何度かある。
2. ランダムなクラッシュ問題
Navisworks 製品で作業しているときにランダムにクラッシュする件。冒頭で書いた自分の症状もこれに近い。大容量NWDを開いて干渉チェックやビューポイント切り替えを繰り返すと、前触れなく落ちる。グラフィックドライバやキャッシュ、ユーザ設定ファイルのリセットあたりが定番の対処だが、根治しないケースも多い。
3. MCPでNavisworksをAIから操作する動き
MCP bimwright для Revit, AutoCAD, Navisworks и Inventorは、Model Context Protocol経由でRevit・AutoCAD・Navisworks・Inventorを外部から操作する試み。ClaudeなどのLLMからBIMツールを叩ける下地ができつつある、という話。Navisworks側にどこまで手が届くのかは記事だけでは掴みきれなかったが、干渉チェック結果の抽出やビューポイント生成の自動化に効きそう、というのが第一印象。
4. 会議効率を上げる「スライダー」の提案
如何用一個「滑桿」,讓 BIM 協調會議效率提升 50%?は台湾の書き手による記事で、半導体工場のような大型案件を想定。十数人が集まる協調会議で、単純なスライダーUIを使って議題や表示範囲を切り替えると会議時間が半減した、という主張。数字の裏付けは記事内の実感値のようだが、「会議中に画面を触るのは1人、他は見るだけ」という構造そのものをどう変えるかという問題提起として面白い。
ゼネコンBIM担当としての独自考察
今週の4本を並べて感じたのは、Navisworksは相変わらず「連携の入口と出口」で躓きやすいということ。NWCエクスポータ絡みの記事が2本同時に立つのは偶然ではなく、Revit年度更新のタイミングでインストール順を間違える人が一定数出続けている証拠だと思う。うちの社内標準では「Revit→NWCエクスポータ→Navisworks Manage」の順で入れる手順書を配っているが、協力会社のPCまで統制が効かない。結局、協力会社から届いたNWCが空だった、テクスチャが飛んでいた、という後追い対応で半日が消える。ここは手順書だけでなく、キッティング済みPCを貸与する運用に寄せた方が早いかもしれない、と最近考えてます。
クラッシュ問題は、正直に言うと「大きなモデルを扱う以上は付き合うしかない」と諦めている部分がある。ただ、干渉チェックの中間結果を細かく分割保存する運用ルールを敷いておくと、被害は最小化できる。ビューポイントは1セット作るごとに保存、というのを新人研修で刷り込んでいる。
MCPの話は、うちの現場で今すぐ使う姿は見えていない。ただ、干渉チェック結果をExcelに転記して協力会社別に振り分ける作業、あれをLLM経由で自動化できるなら価値がある。まだ試せていないが、社内の情シスと相談して検証環境を1台立てる価値はありそう。台湾のスライダー記事は、逆に「派手なAIより地味なUI改善のほうが会議は速くなる」という現場感があって共感した。うちの調整会議も、モデルを回す担当が1人で操作しているせい